5日目   マスターパゴダと二人の若きパダワン

この日の朝はこんな会話から始まった。「ちょいしんどいな」「せやなー」 

今日どこに行くかはまったく決めてない。それまでのめまぐるしい三日間のせいか、なんかてきとーになっとった。

「まーめしくってから地球の歩き方に相談やな」

てことでホテルのてきとーな朝食(フランスパン、目玉焼き、チーズ、コーヒーなど。てきとーながらうまい。)を食ってまた部屋へ。じゃんじゃんくんは地球の歩き方を流し読み・・・

そんなじゃんじゃんの目にひとつの単語が留まった。。運命的出会いの瞬間。

「マスターパゴダ」    タイ寺(chai thay)にまつられている高僧(マスター)。

中学生のとき自分のアドレスがossy-skywalkerだったスターウォーズマニアのじゃんじゃんは、スターウォーズっぽいこの名前にコーフンしまくった。この瞬間、この日の僕たちの行き先は決定した。マスターパゴダに会いに行く(ジェダイになる)んだ!!

ハノイからバイクを走らせること1.5時間、僕たちはマスターの眠るタイ寺に着いた。なぜかぼくらは、パゴダのことをすでに「マイマスター」と呼んでいた。日本円にして21円くらいの入場料を払うと、どこからともなくガイドのお姉さんが寄ってきた。お姉さんはパゴダの過去、現在、未来の姿やパゴダご愛用の伝書クジャクの像について丁寧に説明してくれ、かつて自分の父もジェダイガイドだったこと、自分はガイドになる前英語教師をしていたことまで話した。けどその英語はけっこう、まちがってた。つっこめないけど。

途中、テンションの高い地元の高校生(たぶん社会見学)がからんできて、日本人だというと「アジノモト!!アジノモト!!rylfnhgsa::g!!!」とさわぎまくってた。なんかばり酒くさかった。。。やっぱどこの国も高校生は同じなんやなー。

すっかりガイドのお姉さんと仲良くなって、大阪に来たときは俺らががいどしてやるぜ!なんてあほ発言をちょーしのって言ってたら、またまたどこからともなくガイドのねーちゃんその2が現れた。ねーちゃんふたりは、金色に輝くお守り(写真↓)を僕らの胸にかけ、「これつけてお祈りしたら、ますたーがあなたの身代わりになって、危険から守ってくれるのよ」的なことをぬかしやがる。素直においのりしたら、なんとお祈り代+ガイド代10万ドン(700円)を請求された!!!高すぎる!!!でお祈り代て何やねん!!けど引き下がらん感じだったんで仕方なく払うと、こんどはガイドが発したベトナム語でさらにねーちゃん3,4があらわれた!

新たな刺客二人は、ワケワカランつりがねみたいなん出してきて、首に無理やりかけてきた。じゃんじゃんがえいごで「これはタダなんやろな?!」と何回も念を押すと、「おふこ〜す、ふり〜ふり〜」といいやがるのでそれ付けた。

でお祈りしろしろ言うからすると、その瞬間態度は急変。「おいのりだい5万ドンよ〜」的なことをぬかしやがる。さすがにキレたじゃんじゃんは、「こいつふりーいったやんけ!!おれらは払わんぞ!!」と英語で反撃。一分ほどごねたらねーちゃん3は「もーえーわ」的なことをつぶやいて、謎のチープな釣鐘を俺らの首から奪ってどっかいった。ベトナム人は気さくでいい人が多かったが、観光客相手(特に日本人)には、とりあえず請求しとけって意識がみんなあるんやなーってわかって萎えました。けどあくまでみんないいひと。

さびちゃった。変わり果てたマイマスター。日本帰ったらさびてきた。

そんなこんなでひとつ大人になった僕たちは、萎えを解消するにはやっぱ山だろっちゅうことで、寺の裏にある、パゴダ山(ますたーの一部らしい・・・)にのぼることにした。険しい山道を俺らは登った。とにかくのぼった。うなぎのぼりに。すると頂上で待ちかまえてたのは・・・・

最高の景色とあの酔いどれ高校生たちだった。やっぱ馬鹿は高いとこのぼるんやなーなんて思ってたら、やつらは「グォイニャ−グォイニャ−!!アジノモトー!!」(ぐぉいにゃ=日本人)などと絶叫しながら近づいてきた。じゃんじゃんはそのテンションに若干疲れてました。ほいで僕らはながされるまま、仲良く写真を撮りました。

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